2002年5月号

小言を言わない、ひととき!


 先日、講演を聞く機会が与えられ、心を熱くして帰ってきました。私が小学校6年の時に、近所の家庭文庫で出会って、読み耽った本の作者が講師でした。『グリックの冒険』や『冒険者たち』という児童書をご存知でしょうか。講師である斎藤氏は、「昔から読みつがれている本物の絵本を、子供にどうぞ読んであげてください。」と力説してくださいました。毎日10分でいいから、ただ一緒にその世界を楽しみ、共有するひとときを、10才になるまで持ってごらんなさいと。もちろん、質問などはさんではいけません。おもしろかったかどうかは、表情でつかめるはず! 実際に、児童書の登場人物に支えられて生きてきたような人間ですから、幼稚園の子供達にも本を生活の一部においてほしいと願ってやみません。
 二階の図書コーナーでは、よく男の子達が絵本をめくっています。クラスで先生に読んでもらった本なのでしょうか。頭を突き寄せて絵を見ながら、「このあと○△が出てくるんだよな。」「そうしたら○□になっちゃってね!はははは!」と実に楽しそう。読んでもらったストーリーをお互いに再現しあっているのです。どうぞ大人の皆さん、本を勉強道具として扱わないでくださいね。お願いいたします。
 そういえば、5月末になって保育参加が行われたのですが、子供達と今を一緒に過ごしてくださるお母様が、今年はたくさんいました。子供達の遊んでいるところに一緒にしゃがみこみ砂だんごや型抜きプリンを作ったり、長縄とびをしたりと気軽に参加してくださって、「楽しかったです。」という言葉を置いていってくださいました。多分、絵本を読んでもらったり、自分の遊びにつきあって楽しそうにしてもらったりすることが、その子の心のエネルギーを充てんする行為なのです。お母様方、ありがとうございました。

初めての給食


 5月14日は、今年度初めての給食でした。メニューは、子供達の大好きなカレーライス、ワカメと胡瓜の和え物、オレンジゼリー、麦茶。朝から給食室はカレーのいい匂いをさせ、皆のお腹と食欲を刺激していました。
 いざ給食!盛り付けはほとんど給食室でやってくれるのですが、カレー等は、保育室で保育者がよそって年長児とお当番が皆に配ります。「順番に配って行くからね。」と声は掛けてあっても、「僕の所にない!」と言って泣き出した年少児のA君、「いただきます」まで待てず目の前にあるゼリーの生クリームをなめてしまい、友達に「いーけないんだ。」と言われ机に突っ伏してしまった年中児のB君、友達のお皿からゼリーのミカンを取り自分のお皿に集めていたC君。保育者の手は何本あっても足りないくらいです。やっとのことで皆揃って「いただきまーす!」子供達は大好きなカレーライスなので食が進む進む。「良く噛んで食べないとお腹痛くなるよ。」と声を掛けても子供達はカレーライスに夢中。皆で食べるとおいしいですよね!「おかわり」「私も」と次々にお皿を持って来るのでもう大変!でもニコニコ顔で「おいしいね」と言われると嬉しさが込み上げます。おかわりの子も少なくなり、やっと保育者も食べようかな…とホッと一息!椅子に座りカレーを食べはじめると「ガッシャーン!」とお皿が割れた音が…。見るとおかわりをしようとお皿を持ち、すべり落とし立ち尽くすD君。「動いちゃダメ!」と側に行き声を掛けるA保育者、ほうきとちり取りを取りに行くB保育者、掃除機を取りに行くC保育者、「どうした?大丈夫?」と音を聞き付け他のグループの保育者もかけ付けてくれ、あっと言う間に一件落着。D君と一緒に給食室にお皿を取りに行き「お皿割っちゃってごめんなさい。」とあやまると「全部食べたの!おいしかった?今度は気を付けてね。」と給食室の先生に言われ「うん」と笑顔になったD君。その後もモリモリ食べていました。やれやれ今度こそと思い、カレーライスを頬張る保育者。あんまりおいしくておかわりをしたら、急いで食べたのがたたったのか「お腹が痛い…」とうずくまり、午後は、走れず子供達と絵本を読んで過ごしました。そう、良く噛んで食べようねと子供達に言ったのは私…反省した保育者でした。ちなみにこのグループはSグループで・し・た。

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