2005年10月号

考える


運動会が終わった後の秋のひとときは、子供たちがじっくりと遊びに浸る姿が増えてくる時期です。身の回りには自然の中の植物の不思議があふれています。藤棚から落ちてくる黄色い細長い葉っぱを洗ってみると、もっと鮮やかな色合いになり、大事そうに持ち歩く姿。どんぐりから出てくるぞうむしの幼虫がほしくて、どんぐりをカップに何個も入れ、毎日のぞいている男の子。感動できることが、考えることの原動力ですから、毎日驚いたり、美しいと感じたり、おいしいと味わったりしていく場を、大切にみつめていきたいです。
先日、「今日のおやつはドーナツよ。お部屋に入りましょう。」と3歳児のTくんとYくんに声をかけたところ、Tくんがドーナツが嬉しくて、即興の詩で歌を歌い出したのです。「~~~手をあわせて、かみさまにお祈りしたらたべられる~」と高い遊具の上でのびやかに歌う姿に、こちらが感動してしまいました。
積み木ひとつをとっても(積み木は考える魅力がいっぱいのおすすめの遊具です。)、それぞれのイメージが違う中、共有できる部分を見いだして、一緒に遊ぼうとしていく姿があります。その中での力関係が一方的な場合も含めて、保育者がちょっと言葉を添えたり、イメージをふくらませたりしながら、「あーおもしろかった。またやろうね。」という言葉を残して去って(片づけて)いけるように、この秋を堪能していきましょう。

秋の味覚 パート?


サツマイモがとてもおいしいです。焼き芋、天ぷら、お菓子にと大活躍です。
10月のある晴れた日に、子供たちが芋掘り遠足で、大きなサツマイモを収穫してきました。さあ、これからしばらくの間、幼稚園の給食にさつま系が登場します。サツマイモを素揚げにして、タレをからませた(水飴だとなおよい)大学芋は子供たちに大人気です。うどんの献立の時には、スイートポテトをデザートに添えます。みそ汁仕立てにしたさつま汁も、心が温くなるようです。
おうちでも裏ごしをしなければ、手軽にスイートポテトを味わえますよ。お子さんと休日にすりこぎでお芋をつぶしたり、手で丸めたりと楽しんでみてはいかがですか!
【レシピ】
1.サツマイモは皮を厚めにむいて、適度な大きさに切って、水に浸してあくを抜きゆでる。
2.煮りんごを作る。りんごは皮をむいて1センチ角に切り、少々の水と砂糖を加えて透明になるまで煮る。
3.サツマイモが柔らかくなったら火を止めて汁を捨て、熱いうちにつぶす。
4.煮りんご、マーガリン、スキムミルクを加えてよく混ぜる。
5.等分に丸めてカップに入れ、表面に黄卵を溶いたものを塗って、オーブンで焦げ目がつくまで焼く。

つくしっこクラブ
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