2014年10月号

食 い 気


芋掘りに行って収穫したサツマイモは、ビッグなものから、ちょろっとしたしっぽのようなものまで、様々でした。前日雨が降ったにもかかわらず、畑の土がよいものですから、さっくりさっくり掘り進めることが出来ました。実践学園のサツマイモは栗のような味わいでした。一方園の片隅に植えたサツマイモの苗が広がって広がって…という場所も、3歳児さんと掘り起こしてみました。「こんな片隅だし小さいのが少し採れればいいよね!」と言っていたところ、まあ~ごろごろ出てくるではないですか。大きいものもありました。
その日の午後、掘ってすぐ食べてみたいはずという思いから、大きいものを一本ゆででマッシュにして、レモン汁で色を鮮やかにしつつ、お砂糖少しと塩少々で味付けして、子どもたちの帰りの会のところへ登場してみました。ほとんどのお子さんが食べたいと意思表示し、「うっめ!」「おいし~」「もう一回」と目をくりくりさせて言ってきます。本当は園のお芋の味は甘みが少なくてさっぱりしており、やはり土の違いだと変に納得したのです。土壌って基本なのでしょうね。それでもおいしそうに見えるとおいしのかもしれません。
翌日は別の保育者が、甘煮をふるまっていました。30日の給食では実践学園のサツマイモをオーブンで焼いた焼き芋が出ました。全く残りませんでした!まだまだサツマイモはあって、飽きるところへたどりつくかもしれませんが、クッキングを楽しんだり、味見をしたりと芋づくしでいってみます。1学期残菜が多かった給食も、新入の方が食べるようになって、減ってきました。これからもたっぷり遊んで、食い気を発揮しよう!
園長  松本 晴子

10月の幼稚園


★また音楽隊やろうよ★
「先生、また音楽隊(劇ごっこの事)やろうよ」ある朝、年中B君が言いに来ました。「またやりたいの?」「うん」「それじゃあ、みんなと相談してお話し作ろうか」さっそくその日の午後、“ワニとカバ”のストーリーが出来ました・・・・・
実は劇ごっこをしたのは5月頃の話しです。初めは“ブレーメンの音楽隊”の劇ごっこをしました。B君達年中さんはその後、小人の靴屋を劇にしたいと言って2つ目の劇を用意し、楽しんだのです。その事を思い出したのでしょう。「またやってみたい!」と思って提案をしてくれたなんて、本当に嬉しい事です。何の経験がどこに繋がるかは分かりません。“心に思ったことを実現させる”これは是非幼いうちから経験してほしいことです。もちろん、実現できたという結果だけではなく、過程が大事であり、その時のワクワク感や喜びが次の原動力になっていくのだと思います。


★ママのはママのでおいしいね★
給食中の年長女児の会話です。
 「○○先生(管理栄養士)の給食おいしいね」 「うん。さすが○○先生だね」
 「ママのご飯もおいしいけどね」 「そうだよね。ママのはママのでおいしい味だよね」
 年長児ともなると色んな事を考え比べながら、話しができるのです。おいしい物を食べながら、ママのご飯にも思いを馳せて、何て幸せな会話でしょう。


★素敵な仲間達★
県植物園に遠足に行きました。原っぱで遊んでいると、年少A君が一人、細い道に入っていこうとします。呼びに行こうとすると近くで遊んでいた年長の男の子数人が「おーい、A君。そっちに行くと迷子になっちゃうよ」と。それでもA君は行こうとするので、男の子達は急いでA君の後を追い、連れ戻してくれました。
ちょっとした午後の一コマ。子ども達はさりげなくお互いを支えあっていて、私たち保育者はその事に助けられているのです。

小林 悠子

つくしっこクラブ
友だち追加