母といる日常から~

 水戸幼稚園では、1月は親子での保育参加の季節となります。年齢ごとのクラスに主にお母さまが集まって、一緒に製作をしました。お子さん達はそれはそれはその時を期待し、心踊らせて顔を合わせます。お子さんの姿は、静かに寄り添う。お膝だっこ。すぐに伝えたいことを話し出す。友を使って照れ隠しをする。お母さんがいるという安心感から、意図的に距離をとって試し行動をする。一つの場でも色々なアプローチがあるものです。きっと我が子を見て、本当は、はらはらどきどきしているのかもしれないおうちの方は、そのことを胸に納め、待ちの体制で臨んでくださいます。なんと素晴らしいことでしょう。3学期になると、水戸幼稚園の空気感が保護者の方にもなじんでいって、子どもの今をまず支えようというところに、育ってくださっていることをじんわり感じるのでした。

 

 3歳の方々と、3歳児の方々は、鬼のお面製作。近頃はハロウィンの仮装大会など変身する場面が増えて、鬼のお面も垢抜けていて、センスの良さが光りました。おうちの方も自分のお面作りに夢中になる姿がありました。それが自分のやりたいことを我慢せずにやっている姿として映って、私には魅力的な方に見えたのでした。4歳児の方はスチレン版画で冬の風物を表現しましたが、思ったように表現できなくて、楽しみにしていただけにがっかりして。。。そんな姿もありました。そのAくん、Bちゃんに付き合ってくださるおうちの方が、試行錯誤しながら気持ちを盛り立てようとしたり、寄り添ったりする姿も、間近で拝見できて、いい時間となりました。スチレン版の本体もアートな雰囲気に満ちていて、版画ばかりではないんだ。。。と気がついた次第です。家庭でリベンジを果たした方もいて、きっかけはあちこちにあるのでした。

 

 こんな風にちょっとした事をヒントに日常に彩りを添える生活に、憧れます。大型プロジェクトはいらなくて、これくらいで十分と思ってしまうのは、体力がなくなっているからかもしれませんが。循環型エネルギーへと舵をきっている世界の中で、日本国は何を大事にしていくのでしょう。まだまだ大型にこだわって、パフォーマンスで市井の民を動かせると思っている節を感じます。でも園の母子を見ていると、十分幸せに感じました。私たちの日常から生き方を見直したいと思うこの頃です。        

園長 松本晴子