1998年10月号

運動会が終わってから始まる事


10月3日に無事に運動会が終わりました。 水戸幼稚園の運動会は練習してきた成果を見せるというより、普段やってきたことを参考に、 子供達が出来そうな事をアレンジしています。 ですから年長児の障害物では跳び箱が置いてあるのですが、殆どの子供が跳ばずに、上に乗りジャンプする形をとっていました。 技能的に高度な事は何もやらないのですがこの運動会がきっかけとなり、その後園で始まる体力測定がやる気を高める働きとなり、 色々な子が自分で課題を持って運動に取り組むようになります。 一回出来ると嬉しくて、まりつきや跳び箱、縄跳び、竹登り等その子なりにどんどん上達していきます。 こういうやる気が3学期まで続いて、年長児は竹馬も3月には乗れるようになっていたりするのですから驚いてしまいます。

  今は一人の年長児T君の姿が印象的です。 自信がなくて年下の子供達と遊ぶ事が多かったのですが、 運動会で蝶に変身する競技をとても丁寧にやっていて、それを誉めてあげました。 その後ふざけ遊びが影をひそめ、ブロックでも外の遊具でも遊びを深めているように見受けられ、 運動会がいいきっかけになったなーと嬉しく思っているところです。運動会で終わりなのではなく、 そこから広がる保育があってよいのかもしれません。

つくしっこクラブ
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