2002年4月号

さあ、毎日が新鮮だ!


 春が足早に駆け抜けていくような今年。新入園の子供達を若葉が迎えてくれます。家庭から離れるだけでも、すごい冒険なのに、幼稚園で遊び出すエネルギーも充分あって、毎日にぎやかな声が響いています。
 4月半ばから鯉のぼりを庭に上げました。見上げるなんてこと普段しないのでしょうね。首をぐっとそらしていつまでも見上げていて、上のほうにも何かおもしろいものがあるんだね…と気が付いたり、テラスに揺れる鯉のぼりの影に「鯉のぼりがダンスしているよ!」と声をあげたり。(素敵なつぶやきだこと…)。
 また、外でお絵かきをしている年長児を見て、「ぼくもやりたい!先生クレヨン持って来て!」と、新入児はお母さんに対するのと同じ感覚で保育者に頼んで来ます。クレヨン取ってこようかと一緒にお部屋に戻りながら、これから出来ることは自分でやるんだということを知っていくんだよねと、内心ニマニマした次第です。
 そういえば、おやつの包みを開ける方法を家庭で教えたり、一緒にやってみたりすることも、おやつの時の子供の様子でやっているかどうかわかります。バームロールという開けにくいお菓子がおやつに配られた時には、握り締められぐにゃぐにゃなった物が一杯でしたっけ。それでも1年後にはこの体験が生きるのです。散らかったり、汚れたりしながら得るものがあることを、幼稚園は教えてくれるのですね。

よろしくね!


 今年も4月がやってきました。水戸幼稚園の園庭は、チューリップの花がきれいに咲いています。チューリップって、本当に笑うように咲くんですね。天気がいいとニッコリ花びらを開いて、子供達を迎えてくれています。そして、今年もドキドキワクワクの新入園児の登園も始まりました。お母さんと離れたくなくて門の所で泣いてしまう子や、ん…っと口を結んで緊張した面持ちの子、そんな子供達を抱きしめて、お部屋に入るのですが、やっぱりまだ始まって1週間も経たない今は、涙も緊張も解けない様子です。そんな時、頼りになるのが、幼稚園の影の保育者…?うさぎやハムスター、小鳥、カメ、ザリガニに熱帯魚です。子供達1人1人どの動物に興味を持つかは様々ですが、泣いていた子が「あっ、おさかな、おさかな」とニッコリしたり、うさぎにえさをあげる事で気持ちが安定したりするのを見ると、「よくやった!えらいぞベル(うさぎの名前です)」ととっても嬉しい気分になります。みんな!今年も沢山遊ぼうね!

つくしっこクラブ
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