2004年7月号

お子さんの成長は、待って待っていきましょう!


 子供も大人も食欲の落ちる蒸し暑い季節となりました。朝食をごはん、みそ汁、おかず(パン、おかず、飲み物)と食べてくるなんて、難しいらしい時代です。私はしっかり食べないといられないのですが…。幼稚園生はまだまだ朝が苦手の方もいますし、すごく早起きでお家の方が困る場合もあります。幼稚園はトータルに生活を考えていく場です。偏った知識を小学校のミニ版みたいに知らせる場ではないことは、皆様ご存じのことでしょう。お弁当で、お家の方が自分に手をかけてくれていることを知っていきます。作っている様子を垣間見ることもあるでしょう。一方、給食では家庭と違う味付けや盛りつけ、メニューを刺激として受けていきます。出されて即食べられるお子さんは、新入の方では少ないです。先日のよもぎ入り白玉など、これなあに?と不気味そうに見ているお子さんが何人もいました。でも進級児はお餅つきで食べたよもぎもちの事を話すと、ちゃーんと覚えていて、「ああ、あれね!」とほおばっていくのです。教育って一年、二年というくらい長いサイクルで学び、心と体に入っていくのです。今日、明日、あさってでは変化は見えないと思ってください。今は社会のスピードが早いので、親御さんもあせってしまうのでしょうね。
 子供達と先日作ったコロッケ種とフルーツヨーグルトは、とてもおいしい昼食になりました。
 あえて手がべたべたになる調理過程のメニューにしました。じゃがいもでべたべたの手、卵とパン粉でごわごわの手を味わい、それをおもしろがれるくらいが、丁度よいのです。散らかりますが、やってみてください。楽しいです。

水遊び


 いよいよ水遊び本番の季節となりました。幼稚園でもプール遊び、水遊びが始まっています。暑い日にはホースを伸ばして砂場での川や池作りが盛り上がります。又、シャワーの様に水をまくとその下をくぐったり、わざと水に向かって行ったりして冷たいひんやりした感覚を全身で感じているお子さん達です。水戸幼稚園では、思い切り水で遊びたいお子さんは下着(パンツ)になって遊びます。(天候にもよりますが!)裸足や下着で遊ぶ開放感を一度味わったお子さんは「裸足になっていい?」「水で遊んでいい?」とパパッと服を脱いで外へ駆けていきます。最初は大変だった脱ぎ着やしまい方も回を重ねるごとに覚え、自分で出来る様になってきました。でも、中には裸足や下着で遊ぶことに慣れていないお子さんもいます。(プールの感覚とはまた違う様です。)やったことがない、汚れる事が苦手なお子さんには当たり前ですよね、泥砂を触ることさえ気持ちが悪いと思うお子さんもいるのですから…。でも、皆が楽しそうに遊んでいるといつの間にかそこに加わり、靴が濡れ…服が濡れ…と徐々にびしょ濡れに!こういった経験をくり返していくうちに汚れる事への抵抗が少しずつ薄らぎ、いつの間にか「裸足になっていい?」「脱いでいい?」と自ら開放感を求めるようになるのでしょうね。とても脱ぐ事を嫌がっていたお子さんが「水遊びしてくる!」とあっという間に友達と服を脱いで遊び始めることもあります。友達の力は大きいですね。そんな時「おー!初めて脱げた!!」と成長をかみしめ喜ぶ保育者と「うん、初めてだけど?」と何てことはない当の本人。成長を見守る…まさしくこうゆう瞬間なのでしょうね。あの子はいつドロドロ遊びができるのかな?とその瞬間を楽しみに待っていたいと思います。

つくしっこクラブ
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