2005年7月号

ゆったりと


 年長児が楽しみにしていた宿泊保育が、今年度も終わりました。待っている日々は、先を想像しやすいお子さんには、未知な出来事への不安を持った姿がありました。しかし、ゆったりとしたプログラムの中、家庭的な雰囲気での小旅行のようなお泊まり会は、子供たちに日常の姿を取り戻させてくれました。
 子供が子供らしく生きられる健康的な毎日。大人の都合で振り回されない時を、今は幼稚園や保育園で保証しなければならない時代となりつつあるようです。暑いあつい夏ですが、水戸幼稚園の子供は大方庭に飛び出して行きます。汗だくでも、プールのあとでも、夢中で楽しみをみつけに出て行きます。そして、「おなかすいたー。」とごはんになるのですね。食事中はエアコンの涼しい風をもらって、ほーっと一息。食後はぼんやりと空を見ていたり、おしゃべりを楽しんだり、子供なりに緩急をとる様子がよく見られます。保育者もその脇に寄り添いながら、軽くおしゃべり…。そんなとき子供は大人を身近に感じるようです。
 夏こそゆったりとした時を、それぞれの場で大人も子供も意識できますようにと願いつつ。

夏野菜


幼稚園の庭で子供たちと一緒に育てたなすやピーマン、トマトやスイカ等の夏野菜が出てきました。
 夏休みに入る前に、育てていたクラスで、調理して味わいました。1回目はなすと胡瓜をもみ漬けにして、みんなで少しづつ試食をしました。子供たちは美味しい!と言って、あっという間になくなってしまいました。2回目は簡単麻婆なす(子供たちからのリクエスト)にしました。とっても好評!トマトを育てているあるクラスは、青臭くて嫌という場合が多いトマトを、ぺろっと味見して食べてしまいました。
 きっとおうちではこんな勢いではなすやトマトを食べないのではないでしょうか。なすのぐにゅーとした食感がだめで…と、家庭での調理を避けやすいという傾向も耳にします。夏休みと夏野菜はこれからが本番です。甘い飲み物を減らして(今はペット茶の方が子供も主流でしょうか?)、きゅうりは冷水に冷やして、縦半分に切って、みそを塗ってがぶり!、トマトは丸かじり。なすは昔ながらの甘みそいためやしぎ焼きにして、季節を味わってみてください。また、スーパーに行ったときは、親子で調理!を名目に、野菜の名前当てなんて、一回くらいは楽しめるかもしれません。野菜を洗わせる、和える、盛りつける等、子供の好きなことは色々あるものです。
 そして、おなかと背中がくっつくくらい一杯遊んで、そのあとはすいかが美味しいーなんていうのが、なによりです!

つくしっこクラブ
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