2006年9月号

表現するっておもしろい


望組の子供達が、芸術館に行ってきました。力作の花の絵コンクールの絵も飾ってありましたが、見せていただいたのは美術ギャラリーのライフ展です。主に障害をもった方々の作品で、個性的な表現や色合いもあり、子供達にはよい意味での刺激になったようです。芸術館はよく考えられた建物空間なので、そこにいるだけでも漂っている空気が違います。
文字がドットで構成されていること。粘土の焼き物でお地蔵さんを3000個も作って並べると、圧巻であること。指で延々と跡をつけたギリシャ風建物。この指で模様をつけたの!これ全部?繰り返し繰り返し毎日こつこつやることが、こんなにエネルギーをもって子供にせまるのかと、大変勉強になりました。
生きているそのこと自体が、どんな人にとっても表現なのだと思います。自分なりの表現を見つけて、心を解放し、充実感を味わえる機会がそれぞれにありますようにと願います。
芸術館のスタッフの皆様、ありがとうございました。

おともだち


2学期に入り、早一ヶ月。お友達関係にも変化が見られます。最近の微笑ましいエピソードをご紹介します。
最近K君の事がとてもお気に入りのR君。朝から「K君と線路で遊びたいの~」とニコニコしながらK君に近寄っていきます。K君はというと…突然のR君の誘いに驚いてしまっている様子。目をまん丸にして、しまいにはR君に背を向けてしまう程。そんな二人の様子をドキドキわくわくしながら見守っていた私……。
二人の近くで他の子どもたちと関わっていた私が、床に何となく“お山座り”をしていたら「トンネル~♪」と私の足の下をくぐり始めたK君。そんなK君を真っ先に見つけて、反対側から「行き止まりで~す!」とニコニコしながら通せんぼをしだしたのは、もちろんR君です。K君と遊ぶチャンスを見つけた彼は心躍らせているよう。すると、通せんぼをされたK君が、私の足のトンネルとR君の体の間からひょっこり顔を出しました。K君が顔を上げた瞬間、目と目が合ったふたり。にっこりと微笑み合っています。そんな二人の姿を目にし、心が暖かくなり、自然と笑みがこぼれた私。
その後R君とK君は廊下に出て、雨で濡れた園庭をじっと見つめていました。そっと手を繋ぎながら…☆

つくしっこクラブ
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