2011年12月号

JOY


新しい一年が始まりました。希望はどこに見えてくるのでしょうか。ヒントになるかわかりませんが、お話しさせて頂きます。
昨年末はいいクリスマスを過ごさせて頂きました。11月の終わりから2学期終了まで、毎日がクリスマスでした。今年のテーマは「喜びごっこ」としてありました。私の好きな考え方です。ベースはアメリカの作家エレナ・ポーターの作品『少女パレアナ』の中にあります。どんな時にも孤児であるパレアナは、お父さんから教わった困難の中にも喜びを見つける生き方をやり続けていきます。最初それはこじつけのようにさえ感じます。それでもやりつづけていると、本人の周りに生きている旧態依然としたメンバーの生き方も、変わっていくのです。根っこにはネガティブさは残っているのだけれど、喜びごっこをして生きていく方が楽しいことがわかるのです。より生命力に溢れだすのです。
クラスの保育者は、活動のたびに今日はこんな嬉しいことがあったのよ!と子どもたちに報告していました。それは何かが出来るようになったという話よりは、そのプロセスの話が多かったように思います。子どもたちは、先生はそういうことを喜ぶんだっと知っていきます。劇に参加しなかったBちゃんが言葉をはさんでくれたおかげで、それが新しい発想につながったと喜び、隣の子同士でケンカが始まれば、言い分を言えたことを喜び、ロッカーに上ってしまったお子さんがいたら、自分から降りられたことを喜び、そのことを他者に伝えていく。これらが簡単なことではないことを保育者も感じたことでしょう。でも不思議なもので、やったことは事実となって残っていくのです。子どもは穏やかになっていきます。自分自身を喜んでもらっていると知るのですから。そしてそれは隣へと伝わっていくのです。
皆がこれをやっていければ、たぶん世界はかわるのにな~って心底思います。人生は一度きりかもしれないのですから…。
園長  松本 晴子

不思議だから面白い


2学期が終了し、静かな幼稚園でほっとした気持ちを味わっている年の暮れです。2学期最後の日はクリスマス会。この日はクリスマスの喜びとともに、子ども達の日々の成長を垣間見ることのできた行事でもありました。
2学期は子ども達のささやかな行動に、大きな成長をいっぱい目にしてきました。例えば、私が落ちているゴミを拾おうとしたら、近くの子がさっと拾い捨ててくれた時。落とし物を見つけて持ち主が誰なのか探し歩いてくれた時。泣いている友達を根気よく慰め、解決しようと力を尽くしてくれた時。砂まみれのテラスを「手伝うよ」と一緒に掃いてくれた時。葉っぱを拾っていたら「きれいなのあったよ」と目にした葉っぱを持ってきてくれた時。悶々としている友達の気持ちの奥を読み取ろうと寄り添ってくれた時。自分の気持ちを伝えられた時。相手を許して笑い合えた時。
たくさん目にしてきたけれど、きっとそれらは氷山の一角なのでしょうね。日常の中でこんな姿に出会うと私は驚き、嬉しくなり、そして安心します。「何かができる事」よりも大事なものが育っていると感じます。そして、何がこの子の中味を育てたのかと考えます。大人になった時、持っていてほしい心は何だろう・・・と。
それはなかなか煮詰まらず私の中で漂い変化していくもののようで、だからこそいろんな場面との遭遇に心躍るのかも知れません。本当に子どもの成長とは不思議なものです。
小林悠子

つくしっこクラブ
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