2017年1月号

違いのわかる仲間達


今年の冬はあちこちで猛烈な寒波が襲い、生活するのが困難な状況が日本各地に見られますね。子どもたちはどう過ごしているのでしょう?水戸は寒いと言っても穏やかな方で、皆が登園してきた頃には、庭で遊ぶ姿が増えてきます。氷が出来るかどうかは、一月の子どもたちの関心事項でした。ある日砂場のカップのどれもこれもに氷が出来ていて、子どもたちは大喜び。自分も作りたいと、カップを探してきて水を入れ、どこに置いておこうかと庭の奥の方を歩き回っています。ここのところ低木の庭木の下に肩を寄せ合うように、白いカップが並んでいます。「ここは陽があんまり当たらないし、踏まれないし。」できあがった日には、自分の靴箱の靴の後ろ側に置いて、「かえりの会でみんなに見せるんだ!」と張り切る姿もありました。
午後には「あれ、溶けちゃってる。」という発見。どうしたらかえりまでとっておけるかな。。。考えてる考えてる。

「今日は水が出ないよ。。。凍ってる!!」という日は、凍った土を掘り起こす作業員が増えていきます。どうしてこんな力が出るのかと思うくらいおもしろいらしく、がんがん土をスコップの先でつついて、凍った土を切り取っていきます。おかげで庭の奥はぼこぼこになりますが、掘り起こした造形物の存在に、参加者は酔いしれていきます。ドームのように積み上げて、建築家のような満足感です。繰り返しやるなかで、おたくっぽい知識を得る。そんな仲間関係がどたばたと出てくるのが、この冬の時期なのです。クラスで過ごして9~10ヶ月。お互い考えることが少しずつ違っているからこそ、「ぼくもそれやってみたい!」になることに気がつき始めています。2月のねらいは、〈 お互いの違いを認めつつ、助け合える喜びを感じる 〉というすばらしい文言です。このことを行動として、私たち大人が見本をみせていけたならどんなにいいでしょう。でも現実は難しいですね。隣の国との境に壁を作る方法ではなく、お互いに影響を与えあう方法はないのでしょうか。片側ばかりに利益があるような構図は、子どもたちもだんだん敬遠していきます。相手に従っているのも嫌になってきます。幼い内に学んだことが、15年後にどう生きるのか、関心を寄せていきましょう。

園長  松本 晴子