2017年6月号

今このときを意識してみると。。。


3月に園の南側にある沢渡川緑地の池で、預かり保育のメンバーと採取してきたかえるのたまご。玄関前のプラスチックの鉢に水を入れて飼いだしてから3ヶ月たちました。朝早めに登園してくるSちゃんが、「先生見て!」と職員室に入ってきて、手の平を広げてくれました。中には、あの鉢の中のカエルにそっくりの小さな小さなアカガエル?のようでした。「どこでみつけたの?」と思わず尋ねると、Sちゃんは教えてくれました。鉢から数メートル離れた草むらのようです。「あ、鉢から飛び出せたんだ!」そのことが嬉しくて嬉しくて、私は小躍りする気分でした。
なぜかというと、先日カエルに成ったと見られる個体が、おたまじゃくしたちに食べられていたからです。えさが足らないのかな?外に飛び出せなくて、苦しくなったのかな?石や鉢のかけらを置いておいたけれど。。。と、子を思う親のような気分で、自分のことをなんとなく責めてきていたのでした。カエルはカエルを生きているし、たにしはたにしを生きていて、SちゃんはSちゃんを生きている。それぞれが主人公なのだけれど、周りに一喜一憂してしまうのが、私(たち)の弱いところです。相手にまかせる(ゆだねる)ことが苦しいこともしばしば。口も手も出てしまう時もあります。よく考えれば、神さま(大いなる方)の創られた複雑さは理解もコントロールも出来るはずがなく、宇宙から見ればミクロにあがいているだけの存在。
Sちゃんは、しばらく手のひらに預かっていたその小さいカエルを、当然のようにそっと元いたあたりに、離していました。毎日毎日眺めてきて、カエルになるまでの長い道のりを心に感じ取っていたのでしょうか。
私の今をしっかり気づかせてくれた幸せな出来事でした。
最近『マインドフルネス』ということについて知り始めました。まさに子どもの生きる今はマインドフルネスで満ちていたのです。そのことを知ったことは、実は大きな喜びとなりました。マインドフルネスとは、【今、この瞬間の体験に意識的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること】と定義するとマインドフルネス協会のHPに書いてありました。まさに!!この状態の時は、心もからだもあたたかく包まれている感覚になるんです。

園長  松本 晴子