くるくるくる

幼稚園は昔ながらの建物で、まだ水道の蛇口はくるくるくると回すもの。
トイレも流しも、庭の洗い場も、砂場の水場もみんなくるくるくる。

回せば、つかみどころのない、でも透明な輝きがほとばしり、
眺めても飽くことのない時の流れ。

器に満たせばそのまま目的地へ行きたいけれど、
いったん蛇口をひねって止めなければなりません。
それを覚えるまでは、意識して動きがぎこちない。
でも、その一生懸命さがまぶしいんです。

無意識にできるようになってしまったら、
その所作の存在は他者にも意識されることなく、
過ぎ去っていってしまう。

大事な大事なひねる時間。