大げさではなく

 いつもいてくれた先生がしばらくお休みをしました。Y先生が来てない日々、「いなくて淋しいね~」とつぶやく姿を、子どもたちからはほとんど耳にしませんでした。普段通りに遊び、普段通りに食べ、笑い、泣き
……というように。でもはっとしたことがありました。

 「今日はお客様が幼稚園に来ますよ!」と話しかけた12月のある日、
思い違いをして「え、Y先生今日来るの?!」と第一声をあげた3才児のTくん。
クラスではだだをこねて、Y先生がなだめてもふくれっつらで八つ当たりしていたあの日々は、必要な日々だったことがわかりました。頼りにしていたのです。ずーっと~。

 Y先生が戻ってきた朝、こんな声かけが聞こえてきました。
「先生、折れていたから埋めておいたよ。」
5才児のUくんは近くにいた私にではなく、離れたところにいたY先生にそう伝えに行ったのです。
そう、Y先生は普段から傷ついた植物から新しい力が湧くのを待つスタンスで、弱々しい命を鉢の片隅に植えたりしてきました。先生のことよく見ていてくれて、ありがとう。