この時期は園のホールに保育者がひな飾りを飾ってくれます。もう40年近くも健在なこの洛北雛は、その当時のPTAの寄付によるものでした。日本の手仕事はやはり素晴らしく見事で、年代が経っていることをまったく感じさせません。美しくたおやかで穏やかな空間です。振り返って自宅は?とみてみると、私は今年お雛様もお内裏様も箱から出さずに3日が過ぎ去ってしまいました。家庭の中の潤いに手を回すことをめんどくさがる自分にちょっと情けなくなります。彼らが真っ暗な箱の中でこしょこしょおしゃべりすることから解放し、外に出してあげることぐらいなんでしてあげられないのだろう。。。そういう意味では教育の場はがんばって伝承してきているのかもしれません。それでも今年は「あかりをつけましょぼんぼりに~」は歌いませんでしたね。台湾など海外でランドセルが人気なのですから、ひな飾りもこの時期の訪日客によって世界に注目されていくかもしれません。今園にいる子どもたちが大きくなっていくなかで、どんな発信をしていくか、なんか楽しみになってきました!松本晴子