2005年4月号

安心して


 初めての集団生活の場。緊張をしているのは誰しも当然ですね。泣かないで三日間過ごしたBちゃんはとうとう幼稚園の前で泣き出しましたし、園バスを見ると固まってしまうCちゃんもいます。でも「1番に迎えにきて…。」と言われて迎えにくると、生き生きした笑顔で、「お母さん早いよ!」と怒り出すことも、よくあることです。どのお子さんも自分なりに気に入った場所(居心地がよい、好きな乗り物がある、小動物の仕草etc)を見つけて、心の中の寂しさを忘れられる時があります。また、気に入った人(担任の先生、男の先生、給食のおばさん、園長先生、優しそうなお兄ちゃん、お姉ちゃん、水をじゃーじゃー出して面白そうなことをしているあの子etc)を見つけて安心を得ようとします。
 3歳児はまだまだ言葉で気持ちを表し切れない方もいます。「お外行こう!」「ぼく、Dくんと遊ぶの。」「なんでだよ。」バチン!!エーン…。
 外国で言葉が通じない時のようないらだちが、心に渦巻いているでしょうから、たたいたり、噛んだりして表現してしまうこともしばしばあります。このような場面を見かけて、お互いの気持ちを丁寧に聞いてあげ、自分の言葉で思いを伝えられるように少しずつ歩みたいですね。
 安心感が人への信頼感を育てる土台ですから、1学期はフルで保育者一同頑張ります!

ハンドメイド


4月は新入のお子さんもいますし、クラスの変わったなじみの在園児の面々も、ざわざわしていますので、手作りの家庭的なおやつで、ほっと一息いれる時を意識しています。前日にしこみをして、当日プーンと甘い香りが廊下や庭の片隅に漂い始めると、給食室をのぞきに来る姿があります。
 1回目はエビ入りクッキーも焼いたのですが、「今日のカニのクッキーおいしかった!」と言いに来るお子さんもいて、ほほえましいです。「あれはエビの味だよ。」と教えてあげました。
 ご家庭でもハンドメイドを時々お子さんとお楽しみください。この一年は、食育のあれこれ独り言を、お伝えしていきます。

つくしっこクラブ
友だち追加