2003年11月号

気持ちよく!


3歳児の子供にとって、トイレの自立は長き道のりの場合があります。遊びに夢中で、おしっこはぎりぎりまで我慢してしまいますよね。これは私も同様で、仕事中はきりがいいところまで我慢するので、子供の気持ちはよくわかります。
「出ちゃったの…。」と気にしながら歩いてくるお子さん。気にもしないで歩いてくるお子さん。と分かれるところが問題ですが、布パンツで濡れるわけですから、冷たくって、スースーするので、だんだん自立していきます。
難しいのは、大きい方です。トイレに座ってすることに抵抗のあるT君は、いつもパンツにもこもことしてしまうのですが、最近トイレの中に仲良しのY君と隣あって入っていて、「今からうんちするんだ!」とドアから顔を出しています。また通ると、今度は男の子のおしっこをするところにいたので、出たのかな?拭けたかな?と確かめようとすると、「ここに出たよ!」とにこにこ顔。見るとおしっこをするところに立派なうんちが!。ちゃんと座って(座る場所が若干違いますが…)できたのに、おしいなー。でもドアの中はやはりこわいのでしょう。一方プライドもあって、「先生は見なくていいの。」と自立したいという意思表示もあるのです。保育者は後始末に大変な面もありますが、パンツにしなかった姿に出会える日があるからこそ、喜んでやっていられるのです。大きくなったT君はこんなこと忘れてしまうのでしょうね。

やったね!


10月は食欲の秋・芸術の秋・運動の秋!ということで、体を動かす事に興味を持とうと体力測定をおこなってきました。測定と言っても堅苦しいものではなく、まりつき・縄跳び出来るかな?どれだけ遠くへ跳べるかな?何秒ぶら下がっていられるかな?という感じです。得意な事・苦手な事を遊びの中に取り入れていったり、新たな興味を持つきっかけ作りになれば…と願っておこなっているものです。その中の1つに跳び箱がありました。これはコツを掴んでしまえばいとも簡単に跳べますが、このコツを掴むまでが難しい!踏みきる→手をつく→足を開く→前に跳ぶ等の動きやタイミングが必要です。踏みきれない・足が開けない・手を離すタイミングが分からない等、出来ない理由は様々ですが、それでも何回も頑張って練習した子はいつかは跳べるようになります。年長のM君もそんな中の1人。5段に挑戦していたのですが、上に乗ってしまいなかなか跳び越すことができません。しかし、それでもあきらめずに「よ~し、跳んでやる!」「もう一回やってみる」「行くぞ!!」と気合いを入れて毎回挑戦する姿が見られました。先に5段を跳べた女の子も「もうちょっとで跳べそうだよ!」「頑張れー」と励ましの声を掛けてくれます。そして、ついに跳ぶことが出来たM君!本人も周りも大喜びでした。その時の嬉しそうなM君の表情は何ともいえません。M君の自分を信じてあきらめない意志の強さ、ねばり強さに感動です。

つくしっこクラブ
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