定まらない日々
あんなに朝晩寒かったのに、4月の最後の週は27度Cを越える日中が続きます。一体地球はどうなっているのでしょうか?
新入生は入園間もない日々、雨模様の中の登園を体験しました。長靴、レインコートにかばんや手提げをもって、保護者の方もうちの子は大丈夫だろうか…と切ない気持ちであったことでしょう。
保育者は自分のことが定まらない不安な新入児と、新しいグループに戸惑う進級児を抱え、よく4月の終わりを迎えられたと思います。登園したら自分のクラスに1回入ること。荷物の始末をすること。ここまでがまず理解するのが大変です。なぜかといえば、すでに庭で遊んでいる子どもたちがいるのですから。また、遊びにいくのにカラー帽子をかぶること。トイレが近い方は、トイレに誘って用を済ませてから、遊び出すこと。裸足になりたければ、靴下を手提げに入れること。思いついたらぽんぽんという3才児さんには、まだまだ遠い道のりです。保育者は脱ぎっぱなしのくつを名前を確認しつつ靴箱に戻したり、濡れたくつを交換したり忙しいです。それでも捜しものに明け暮れるわけにもいきませんから、お部屋で帰りのお楽しみを見せたり、お便りを分けたり致します。まだ落とし物の箱はすかすかですが、これから水遊びが増えれば、必然増えてくることでしょう。
幼稚園はこんなふうにどたばたしていますが、子どもたちの自由な心は未知なる物ややってみたいことに向きつつあります。砂場での落とし穴作りは3月の卒園生から伝承され、今年の望組、そして見ていて憧れていた光組に受け継がれていました。一人、あるいは何人かの仲間でその年齢なりの規模で、試しているのでした。私も何回「目をつぶって。」と連れて行かれ、ザザッと落とされたことでしょう。リアクションの大きい大人は、子どもたちのかっこうの的となります。保育者が自分に向かってくったくなく笑い、困っていることがわかれば付き合ってくれ、汚れたらきれいにしようと教えてくれる、そんな毎日の一つ一つの一生懸命さを、どうぞ神様見ていてください。小学校へ進学した卒園生も、今頃きっと必死で順応しようと励んでいます。どの子も訳があって何かをやっていることに気づかせてください。
新人の悩み事
バス運行中、「次、お願いします。」と添乗の仕方を覚えて集中して乗っています。帰ってきて「はあ~、難しい。乗る場所を気にしながら、子どもの話しかけにも応えるのはどうすればよいのでしょう…」
確かに難題です。まずは話しより、安全です。
園長 松本 晴子