のぞきこむ

新年度がはじまって、新入の方も進級した方も、何かをよりどころにしたい気持ちに満ちています。たとえばそれが砂場であったり、担任の先生であったり、花びらであったり。そして小さな生きものたちであったりします。ワラジムシやだんごむし、ありんこは格好の標的となります。まあ、そちら側から見れば、受難な日々です。それでも、何百何千と卵を生む生き物は、他の生き物の成長を支える役割を含めて生まれてくると考えることができます。人間の子どもや大人が、不思議を感じていき、いじって何かを確認していく。それに付き合わされる存在があって、はじめて人間はリアルを学んでいくのでしょう。

そういえば男の子がひとり、ありを水の入ったバケツに入れているのに出会いました。「ありは泳ぐんだよ。ほら!」「え、そうなんだ。。。」「ほんとだ、泳いでいる~」かわるがわるに覗き込むまなざしは、動きを確認しようと、きらきらしています。私も〈 ほんとだ、長い時間泳ぐものだな~ 〉と驚くばかり。

ありがどれくらい水の中で耐えられるか、種類によってどう違うのか等、自由研究にして調べてみてもいい題材ですね。もし、「かわいそうだから、やめなさい!」「きたないから、捨てなさい!」「汚れるから、近づかない!」という大人の禁止に満ちていたならば、探求する力、学ぶ原動力は育ちにくいということです。濁った泥水。畔から網を入れて重たい泥をすくう。ぴくぴく!何かが入っている。あ、ザリガニ!春さきにたんぼでやったっけ。。。と幼かった頃の自分をなつかしく思い出しました。

園長 松本晴子