夏のひとりごと

今年度はお子さんたちが夏休み中に、タネを蒔いたオクラやミニトマト、かぼちゃが大きくなっていきました。猛暑の中水枯れしないように、園を預かる日には水まきは楽しみでありつつ、ドキドキもしていました。特にプランターの植物は根が伸ばせる範囲が決められていますから、オクラくんはどれだけ工夫して生きているのか、想像してみるとちょっと親近感が沸きました。

9月に収穫したカボチャの重さに、年長児が驚いていました。「持ってごらん。お米みたいに重いから。」「どれどれ」「ワァ」

私のように食べるのを楽しみにする者もいる一方、「私カボチャ嫌い」と興味はあるけれど食べるとなると別!という姿もあって、面白いものです。園で収穫したミニトマトは味が濃くて、初めてたべられたよ。。。という方もいました。園では時々初めて食べられたという魔法が起こります。

こんなやりとりをしていて、今の子どもたちも決して食体験に乏しいということはないのだろうと思います。心配なのは今後です。世界の気候変動の影響で、大規模な山火事は起こり、海の水温が変化し、大雨で農耕地が流されることが毎年起こるようになってきました。企業も農業牧畜も二酸化炭素やメタンガスの放出量を抑えるのは至難の業となっています。さて、子どもたちが大きくなった時に作物や食糧の状況はどうなっているだろうか?今のようなメニューは普段の食事からは消えているかもしれない。

支援を受けて食糧を配布されて生命を維持することができる難民の方々や、干ばつの国の方々。その状況が広がっている世界。食の世界地図が変わっている世界、そんなことを想像いたします。私は生活の中で何をやっていけるだろう。実際何を今やっているだろう。そんなことを思い巡らす夏でした。オリンピックの廃棄されたお弁当は象徴的でした。食べ物は命でないということを、見てしまった思いです。  園長 松本晴子