庭の遊具の『上り棒』のそばに、もみじが芽を出しているのをみつけました。もみじの花をご存じでしょうか?ちょうど親子遠足の会場の歴史館の庭で、プロペラのような花がついていることを、どなたかのお母さまにご紹介したかもしれません。プロペラのように種を飛ばすので『翼果』というそうです。きっとプロペラちゃんが飛んで落ちたところが、こんなところなのでしょう。いろんな方が登ろうとチャレンジし、どすんと足を地面につく場所に芽を出すなんて!生まれる場所は本人(人ではないけれど)には選べないけれど、その存在に気づいている生物は多様にいて、私もそのうちの一つになれたんだなぁ~。。。そんなことを思います。
この間は種がこぼれて芽を出していた朝顔に棒をたててあげようと、興味をもった方と硬い地面に穴をシャベルで掘って棒を立てたところ、掘った勢いで根を痛めてしまったようで、朝顔は元気がなくなってしまいました。「なんで、こんなおせっかいを思いついてしまったんだろう。。。」とガックリしてしまったその日でした。どうにも植物の声がわからないのです。映画で『パーフェクトデイズ』を見た時、なにが一番うらやましかったかといえば、主人公が境内で採ってきた木々のか細い芽を、小さな鉢に上手に育てている場面でした。私は育てることがとても苦手なのです。ただ、そこに居ついた方々やめぐり合わせたものたちが、自ら育っていくのを見守ること、それだけができること、自分の分なのだと思っています。