2004年5月号

子供達の心と出会っていきたい…


 新年度が始まって、嬉しいことに、子供達は4月の短い保育時間の中を、結構遊び込んでいるようです。まだ様子をうかがっているのか、取り合いの喧嘩や、作った物を壊しにかかるちょっかいだしさんが少ないからでしょうか。
 スーパーのポリエチレンの袋で天使のような羽を作ってもらって、それを背中に付けて、桜の花びらを集めている女の子達。私もほしい!と作ってもらったKちゃんは、背中の羽をイメージしないで、大きな蝶ネクタイにして、首の前にお飾り。それをつけて、せっせと製作にいそしんでいました。自分の姿に満足しながら…。
 お庭では空き箱片手に、活動を始めた虫たちを、目を皿のようにして探す男の子達が出始めました。おおありがプランターのへりを歩いているのをみつけて、「おお!」と声をあげつつも、さわれないで、逃げちゃう逃げちゃうとあせっているNくん。大人が捕まえてあげるのは簡単ですが、ここはちょっと手を出さないで、粘らせましょう。
 それから、子供に人気の外国製の三輪車。十日程、新入児が庭に出ている中を突っ切られては危ないと考えて、お休みです!としてありましたが、使えるようになったら、もう嬉しくて嬉しくて、子供が体で考えたコースを一人で、あるいは連なって走っていきます。進級児は助走を両足でつけてこぎだすスタイルが目立ちます。新入児はまだこげないかな…。5月から午後保育も始まります。あんなこと、こんなことやってみたいな!!という気持ちを持ち続けて、また一年を歩んでいきましょうね。

ゆっくりいこう!


 新しい年度が始まり1ヶ月が過ぎました。例年の4月は新入園児達の泣き声が どのグループからも聞こえてきて、子供も大人も体力勝負の毎日…のはずなのですが、今年の新入児はすーっとお母様から離れ、園生活に入れたお子さんが殆ど。どーんとこい!と覚悟して待っていた分 笑顔で遊んでいる姿にホッとしたような残念なような…とはいえ、幼稚園・友達・保育者が安心できる場なんだと感じてもらえたのだと嬉しく思っています。そんな中、張り切っているのは進級児達。新しい友達に色々教えてあげようと、様々な場面で関わる姿が見られます。特に生活面において教えてあげる姿には、保育者も助かることが多々あり頼もしい限り!。でも、なぜか上手くいかずに「ねえ、先生この子やってくれないよ~」と助けを求めてくる声も聞かれます。まだ慣れていなくて教えてもらうことに戸惑う新入児の思いと、“こうやればいいんだよ、やってみてよ!”と張り切る進級児の思いとの間には、ちょっとした気持ちのいき違いがあるようです。そんな時「○○君は まだ、やり方が分からないから ゆっくり教えてあげたらどうかな?」と助言をすると、「ふーん、そっか」と、その子に合わせて待ってくれる姿も見られます。これから、同じグループの仲間として親しくなっていく中で 自然と理解し合っていけるのだろうな、焦らずゆっくりお互いを知っていこうね!と期待を持って見守っていきたいと思います。

つくしっこクラブ
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