心弾んで
10月に入って、縄跳びに挑戦し始める子供達が増えてきました。年齢やそのお子さんの好みにもよりますが、自信がなかったお子さんほど、1回跳べた時の喜びは大きく、周りの大人も大喜びいたします。家に帰ってからも練習してみようという意欲が出てきて、その後のやる気を支えていけばいいだけとなります。
大きな行事であった運動会も、当日は普段と違う場所(見川の運動公園の体育館)で、リハーサルもしていないのに、保育者への信頼感に裏打ちされたように、子供達は途中途中いい表情を見せてくれました。生き生きしている瞬間は素晴らしいですね。年長児ともなると1人では出来ないけれど、2人なら、2人よりは数人で協力した方が楽しめるということに気がつき、知恵を出し合う経験ができました。競技もそういう内容になります。ただ勝敗だけを意識するというのではなく、子供達が自分なりの考えとエネルギーを出したという充足感を見つめていかなければと思うのです。縄跳びや運動会の後、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、「おもしろかったね!」と言って戻っていく姿に、心弾む日々がこれからも続くようにと祈ってしまいます。
やきもち
最近、新しいお友達が仲間入りした、とあるグループ。2歳児のJ君は小さくてかわいらしいので、あっという間にクラスの人気者に…!そんなJ君の人気ぶりにちょっぴりジェラシーを感じ始めている3歳児のK君…。今までは自分が人気者だったのに、その席をあっという間に新入りに奪われてしまい、どうもJ君の存在が気になってしまう様子です。
まだJ君が園での生活に慣れないため、グループの保育者や私が彼と手を繋いだり、やむおえず抱っこしていたりすると、どこからともなくダーっと走ってきて繋いでいた手を引き離そうとしたり、「先生の膝は僕しか座れないんだもん!」とおしりで押してきたり…。
先日は、そんなK君をJ君が怖がって泣いてしまったので、お互いの顔が見えないよう、園長先生がカッパ掛けで目隠しを作ってくださいました。そのとたん、自分の視界から消えたJ君の様子が気になって「なんで泣いてるの?」と近寄ってきたK君…。J君をライバル視しながらも、「仲良くなりたいな」という気持ちが少しあるよう。エプロンのポケットからハンカチを出し、J君の頬をつたう涙をそっと拭いてくれたK君の行動から彼の優しさがひしひしと伝わってきました。J君も、彼の優しさを目をまん丸にして受け入れていました。
そんなK君の優しさが私の心の中に印象深く残っていたので、今日は「先生だっこ~!」とニコニコしながら甘えてきたK君を受け止め、K君を抱っこやおんぶして、温かな秋晴れの園庭を二人でお散歩しました。
‐いつかふたりが笑顔で手を繋げる日がきますように‐と願いながら…。