2006年4月号

おおきくなる


4月が幕を開けました。幕の向こうにどんな面々がいて、どんなストーリーが繰り広げられるのか、毎年わくわくいたします。今年度もよろしくお願いいたします。
この原稿を書いている4月末、もう泣いて登園するお子さんの姿はほとんど見えません。この間に劇的に、あるいは徐々に安心していくお子さん達の姿を見てきました。まるで樹木が根から水を吸い上げるように、幼稚園に漂っている雰囲気を体中に満たしていくようです。進級児も新入児も初めてのことがいっぱいあるのに、なんて果敢なのでしょう。
先日年長になった男児が、1,5メートルくらいの遊具の上から、飛び降りようかどうしようか、ためらいながらしゃがみこんでいました。友が、この辺に着地したらどうかと足で印をつけてくれています。3分くらいたって、とうとう飛び降りました。膝と手が前に付きましたが、自分で決めて課題を成し遂げた誇らしげな顔つきです。大きくなった事を実感するのでしょうか。
『おおきくなるっていうことは』(童心社)という絵本があります。4月の誕生会で読み聞かせのお母様達が読んでくださった絵本でもあります。
おおきくなるっていうことは たかいところから とびおりられるってこと 
それもそうだけど とびおりてもだいじょうぶかどうか かんがえられるってことも 
おおきくなるっていうこと
まさにそんな瞬間でした。

たのしいな♪


 新入児と共に水戸幼稚園での生活が始まって1ヵ月…。もう1ヵ月?!と思うぐらいあっという間に4月が過ぎていきます。子ども達と思いきり遊び、時には戦いながら楽しい毎日を送っています♪
園庭では、園バスがバックする時のように「オーライです、オーライです」と言うと、嬉しそうに三輪車をバック駐車でお片付けしてくれる◎君。癒し系の笑顔でボールを持って駆け寄ってくる△君や泥んこだらけの顔で一生懸命お山作りに励む○君。鬼ごっこをすれば、鬼の私がどれだけ速く追いかけてもタッチさせてくれないほど足の速い□君。遊具の方では「先生も登ってごらん。早くしないと置いてっちゃうよ~。」と、どちらが保育者なのか分からないような会話を繰り広げてくれる▽ちゃん。保育室へ足を運べば「先生に会いたかったよぉ?」と私がよろけてしまうほど元気いっぱい抱きついてくれる☆ちゃんや、髪を結んであげると鏡に映る自分を見てうっとりしている◇ちゃん。
4月当初にはお母様と離れる事が寂しくてわんわん泣いていたお子さんも、近頃では楽しく遊ぶ姿が見られ、おやつの時間にはにこにこ笑顔でお部屋へ走っていきます。
園バスの中では、保育者に自分の事を話したくてお話をする順番を巡って一波乱、なんていう時もあるほど、1日の始まりから終わりまで子ども達はとてもエネルギッシュです!
子どもの何気ない行動や発言に驚かされ、感動し、子どもから学んでいる日々です。

つくしっこクラブ
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