2007年8月号

つながっていく命


お子さんたちが夏休みをくぐり抜けて、元気に幼稚園に帰ってきました。8月末には夏期保育もあったので、9月初めにはもうリラックスして、園生活になじんでいくようです。
この夏の暑さはすごいものでした。そんな中、保育者が交代で水まきをかかさずしてきて、子供達と育てている野菜もぐんぐん生長していきました。昨年晩秋に園庭の桜の落ち葉を、堆肥にしようと大きな穴にためてみました。今その落ち葉はぼかし等を混ぜて、専門家に指導を受けてねかせてあるのですが、袋に入りきらない腐葉土となった落ち葉の土に食用ほおずきをいただいて植えてあるのです。6月になると去年のこぼれ種から、ミニトマト、かぼちゃ、朝顔におしろいばなが次々と芽を出し、土がいいのかぐんぐんほおずきに迫っていきます。その勢いにどうなるのかと抜くこともしないで9月。ミニトマトが山のように収穫できています。おまけに皮が柔らかくて甘い。夏期保育中から、「ミニトマトいりませんか。甘くておいしいよ!」と遊んでいる子供達の中を歩き回っているところです。遊びながら口にほおばり、幸せ気分。うっかり口に入れて飲み込めない苦手さんも、口から出してもらいながら、おもしろ体験。各クラスのうりも、フルーツトマトも、キュウリもにんじんも、大きく出来て子供達は嬉しそうです。

あんな小さな種からこんな大きなものができるなんて素直に不思議です。食べるものを廃棄する大国日本に生まれ育っていく子供達に、身近な大人達は何を示していきたいですか?自分達の食べるものを育て収穫する喜びを、どこかで必ず感じてほしいですね。命がつながっているということを…。

園長 松本晴子

つくしっこクラブ
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