2010年11月号

こどもは遊ぶことがすき!


水戸幼稚園では11月26日からクリスマスを待つ期間(アドヴェント)に入りました。キリスト教保育を掲げている園ですから、クリスマスは特別の意味合いを持っているのです。ホールにはツリーが飾られ、室内のあちこちにクリスマスの雰囲気を楽しむための飾りが置かれていきます。それらは毎日少しずつ保育者が増やしていくので、あ、こんなところにろうそくがあった!というように、少しずつ伝播し、子供ルートで情報が広がっていくおもしろい世界となります。
そのようなアドヴェントの初日。ホールで全ての年齢が集まる合同礼拝をもちました。ろうそくの火が一本灯る中で、お話をさせていただきます。この日心に残ったことに、「こどもは遊ぶのが仕事でしょ!」という年長児達の言葉でした。そうなんです。幼少期はめいっぱい遊びたいことを実現するべくエネルギーを使う時期なのです。疑いようもなくそのことを口にする園児を前にして、ある写真集を見せました。『きみが微笑む時』 長倉洋海 Foto/文 福音館書店 です。色んな国の地域の子供の写真が、力をもって迫ってきます。飾らない文章も魅力的で、お勧めの本です。それを通して、湖で魚取りをしている子供や、コーヒー農園でコーヒー豆を摘んで運ぶ子供の話をしました。彼ら、彼女らは働いてお金をかせいでいる。遊ぶのはお仕事がちょっと休憩の時だけ。でも子供だから遊ぶことは大好きなんだって。働いている子供がいるということは、年長児には驚きのようでした。目が丸くなったような表情も見られました。子供達は多分その写真集を見て、「わー、服着てない!」とか「顔に色付けている。」とか、目に見えることで自分の価値観と違うところを話題にしていくことでしょう。だからこの写真の男の子も女の子も、同じように鬼ごっこをしたり、ボール蹴りをしたり、草を編んでかんむりにしたりして遊ぶことが愉しいんだ!私達と同じ気持ちが動いていることを伝えたいと思いました。そして家族で温かい冬を迎えたいということを…子供達がクリスマスをわくわく待つように。
そんなことで、クリスマスの献金をおうちで貯めて頂きます。そのお金がこの写真の場所に届けられるかもしれないという、ちょっと想像できる行いとして、種が蒔かれるようにと願ってしまいます。
園長  松本 晴子

まだまだ続く・・・


子供達の遊びはどこまで続くものでしょうか。先月もお知らせしました園庭での3歳児中心のかくれんぼは、まだ続いています。午前も午後も飽きることなくかくれんぼ。隠れ場所はあまり変化なく、いくつかの場所を何度も隠れたり探したりしています。変わってきたこともあります。鬼の希望者が増えた事。鬼の見張り役が人気になった事。以前は誰かと一緒に隠れていたのに、離ればなれで行動できるようになった事。これらは、いつの間にかそうなりました。その他に仲間がどんなところに隠れるのか把握するようになりました。鬼になった時は一人をみつければ、その友達が一緒に他の仲間を探してくれることが暗黙の了解になりました。「もーいいかーい」と声を出せば、「もーいいよー」と必ず返事が返ってきます。ばらばらに隠れても、絶対に探してくれます。寂しくなれば仲間のところに戻ればいいことも実行できるようになりました。繰り返し遊ぶ中で、子供達はかくれんぼのルールを創っていったのです。3歳児同士がこれだけの思考と経験を遊びの中で学ぶなんて、すごいことです!子供の遊びは興味と経験によってどんどん変化し、移っていくものです。でもそこに要する時間は様々。みるみるうちにのぼりつめてしまうような遊び方もあれば、一見変化のなさそうな遊びを繰り返していることも。しかし、繰り返しの遊びに飽きてしまうのは大抵大人のように思います。どうなるかわからないから、あえてじっくり付き合ってみる。そうすると想像もつかない瞬間に巡り会えるような気がします。
小林悠子