コロナ下の「やってみたい」

長かった夏休み後の登園自粛期間がやっと終わりました。それぞれの夏休み。それぞれの家庭生活。土日の過ごし方も「今日はどうしようかね。。。」と大人は悩むことも増えたかもしれません。

聞くところによると、大人でも久しぶりに編み物をしてみたとか、(オリンピック選手にもいましたね。コロナ下で初めてやってみたらもう夢中。休憩中にも編んでいる方が。)イラストや切り絵を始めてみたとか、お料理や筋トレにはまってるなどなど。エトセトラ。

身近なところで表現したい欲求が現れて、材料を考えたり調べたり、試してみたり。お気に入りの作品(出来上がり)になれば、他の方にもSNSで見てもらったり。これらの行動はある意味子どもの頃の特権でした。そして大きくなるにつれだんだん薄れていくものでした。コロナ下で大きな方々が子ども心を取り戻す日々。そんなことを思います。幼児が園でやっていることは、これらとよく似た体験です。何かの意味や目的のためにやっているというよりも、没入したくなる瞬間にまた出会いたくて。。。ともいえます。その瞬間はあっという間に過ぎ去り、二度と同じ時は戻ってこなくて、気づいたら「はぁ」っと息を吐く。「楽しかった!」と身体が飛び跳ねてしまう。大人の方々が、そういう時間の流れの重みを知ってくださったなら、これからの世界は子どもたちにとって、よき方向に向くかもしれないなぁ〜。そんな気づきがありました。パンデミックが去った後、いろんな検証がなされるといいですね。

園長 松本晴子

つくしっこクラブ
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