目には見えないけれど

クリスマスを待つ待降節の季節となりました。ホールでの礼拝では4本のろうそくを立て、4週の間に1本ずつ灯が点っていきます。私たちは日々のことに追われてしまって、節目を持つことが難しい場面がよくあります。そういう中にあって、歴史の中で育まれてきたものはリズムを刻むということでした。日の入りが最も早くなるこの12月に、明かりが恋しくなる光のお祭りであるクリスマスが祝われることは、必然のようでもあります。

礼拝では、子どもたちはろうそくを眺め、讃美歌をうたい、イエス様の誕生について話を聞きます。人間の子どもではなく神さまの子どもを授かったマリアさんは、とてもどきどきしていたということを話しました。だから親戚のエリザベツお姉さんが仲良しで、赤ちゃんを産むまでのあいだ一緒にお茶したり、一緒にごはんを食べたり、お散歩したりできて、ほっとしたんだって~。一人で考えこまなくってよかったんだ。お友だちがいてよかったと思うよ。さあ、この続きはどうなるかな?無事に赤ちゃんは生まれることができるでしょうか?

礼拝後のサンタクロースからの手紙は、毎年の恒例です。今年は子どもたちがよーく聞いているのが伝わってきます。「うっそだ~」と強がる声があがらなかったのが不思議でした。なんだか淡々とすすみます。子どもたちの心の中に不思議を感じる世界を広げたいな。。。と願うところが、私にはあります。できたらこの現実の世界のすぐそばに、不思議があるように感じてもらえたら、なお嬉しいです。魔法使いはいつも飛んでいるんだけど、私たちは気づかないだけ。小人に助けてもらっているのだけれど、知らないだけ。そんな感覚です。

気にもとめない日常に、さらさらと赤い葉っぱが降ってきて、あれ?と立ち止まるような、そんな神さまとの出会いを、お与えください。

園長 松本晴子

つくしっこクラブ
友だち追加