大空は~

先日水戸市の植物園に、遠足に行きました。初めての利用で使わせていただきましたが、なにより近いし、静かで色々な生きものや自然物の気配が感じられやすく、子どもたちには好評でした。ガーデンの設計者の哲学がどこの庭園にもあるのだと思います。この植物園の優れたところは、奥まったところにある芝生の広場ではないかと、密かに思っています。東と南側の奥にメタセコイアなどの大木が緑のカーテンのように佇んでいて、その上にはどこまでも広がる青い空が、弧を描くように広がっています。この空間認知が、子どもたちを安心させていることが、見え隠れしていたからです。聖書の中に、『 大空は御手のわざを告げ知らせる 』(旧約聖書 詩編19篇1節)とあるのですが、まさに大いなる方に見守られている感覚を無意識に得ているのではないかと。。。

 

幼稚園では保育者がそばにいないと、のびのび遊べないUくんが、自ら岩のオブジェまで探索に行き、行きっぱなしではなく、ちゃんと戻ってきたこと。3歳児でも水場のへりを歩いたり、岩場歩きをしたり、池に木の実を投げ入れて波紋を起こしたりという探索行動の様子が、主体的で、仲間とおしゃべりしながらすすんで試しています。まるで慣れた幼稚園の庭で遊んでいるかのようです。あ~あ、安心を感じる空間設計って、とても必要なことなんだと、意識を新たにした次第です。

それともう一点。大きなキノコの家族をみつけたのですが、同じ仲間でも、育ちの状況で外に現れる身体表現は実に多様でした。ユニークでいつまでも眺めていたかったのですが、人間も同じなんだろうな。。。ということです。一人のKさんであっても、色々な姿(身体)を外に表出している。個の中にもいろんなキャラクターを抱えていて、置かれている状況によって表情を変えていくんだ。きっと神さまから見たら、私がキノコを見ているように見えるのかもしれない。ユニークな一人の『わたし』として、いつまでも眺めていたいおもしろさに溢れているのかもしれない。ただ私は人間だから、もっと直近のことに捕らわれる視線になってしまうのかもしれません。ちょっとカーテンの向こう側を見たような気分になりました。

園長 松本晴子

つくしっこクラブ
友だち追加