2003年9月号

やんちゃな姿から学んだこと


 2学期が始まって、すぐに落ち着きをとりもどせるお子さんもいますが、心の中の何かを消化するために、クラスの流れに意識的に入れないお子さんの姿もあります。何でなのかな?という観察ももちろんしますが、言葉で聞いても、
「もっと遊びたいから!」という表現で終わってしまうことが、多いものです。
 そういう今を生きているある2人が、給食になるのにお部屋に入ろうとせず、庭で遊び続けています。11時半では、おなかもすかないのでしょうか。給食はいらないということでしたので、様子を見ておりました。砂場で穴掘り、砂団子投げ、水路で水遊び、遊具に登っては下りを繰り返し、昼食後は食事の終わったクラスメートも混じってまた水遊び。そんなこんなで、帰りの用意をする1時15分頃、満足したのか足を洗って入室。腕も服も顔も真っ黒。給食はもらえないはずでしたが、栄養士の先生に諭され、謝って、廊下のテーブルで2人、遅い食事となりました。彼らの姿はとても印象的で、がつがつとおかずやごはんが、口の中に消えていきます。「うまい!!っていう食べっぷりね。」と声をかけると、うんうんとうなずきつつ、食べ続けています。まるで昔のこどもの姿です。こういう姿、見なくなったなーと動揺してしまいました。今の子供の運動量では、お昼時は『腹が空いた』にはならないのでしょう。でも、朝食抜きのお子さんには、昼食が遅いのはきついでしょうし、食べるということだけでも、考えさせられます。おもいっきり遊び、おなかいっぱい食べ、ぐっすり眠る幸せを、子供時代にあじあわせてあげてくださいね。

夏、ときどき秋日和!


 夏の暑さがやっと今!という晴天が続き、子ども達も「水で遊びたい」とパンツ一枚で水遊び。砂場に水をためてビチャビチャ入ったり、ホースのシャワーの下をくぐったり、ドロドロになって満喫しています。シャワーの水を見て「虹だ!!」と喜んだ子は、虹が見える場所と見えない場所があることを知り“何でだろう…?”と自然の不思議さに触れたり、ホースを砂の中に埋めて砂と水がボコボコッと湧き上がる面白さを発見したりと、一人ひとりがそれぞれに水に親しんでいました。
 又、秋といえば虫!今年は幼稚園で小さな青いシャクトリ虫が一本の木に大発生し、子ども達の注目の的となりました。男の子は透明の空きパックで作った虫かごを首から下げて虫取りに夢中。宝物を見つけたように「見せてあげる!」と目を輝かせて持ってきます。しかし、小さな隙間から逃げ出したらしいシャクトリ虫がテラスや壁をノコノコ歩いてることも…!!ちょっと虫が苦手な保育者は足元に要注意!の数日間でした。水戸幼稚園は他にも、オニヤンマが部屋に入ってきたり(通り道なのでしょうか、一日に何回かくることも!)、ことりグループで栽培しているニンジンの葉にチョウチョの幼虫が育っていたりと、様々な虫がやってきます。この間はクワガタのメス(小)がいて保育者もびっくり!まだまだ自然がいっぱいなんだなと嬉しくなりました。子ども達にも発見したり、触れたり、見たりしながら自然の大切さ、小さな命の大切さを感じていって欲しいと思っています。

つくしっこクラブ
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