2004年6月号

子育てってむずかしい、でも、楽しんでしまいたい…


 新入のお子さんを見ていると、4,5月で見たこと、聞いたこと、やったことは、新鮮に素直に体と心に入っていくようです。ちゃんとお庭用のカラー帽子をかぶって遊びだしたり、お弁当のセットをかばんにしまったりしています。それが乱れてくるのは、年長児!。めんどうくさいし、気づかれなければ済んでしまうことだし、どうにかなりそうという思いで行動しています。大人はそれをこっそり見ていて、「あれ、(お弁当箱が袋に)入っていないわ!」とにやにや言うことが、必要になってきます。年長児のしまったという顔!!。でも、先生怒っているわけではなく、にこにこしているから(にやにやなのですが…)、大丈夫そうと、怠けた事をやりなおし始めます。そして、翌日同じ事を何も言われないのに、顔を見ただけで思い出し、やることができていた時は、びっくりした表情でほめてみます。それだけで、認められたと満足し、しばらくやり続けられるようです。まあ、そのうちまた怠けてきますが…。
 第三者(保育者)ですと、演技はやりやすく、余裕も持ちやすいのですが、親になると演技ができなくて、地のまま、気分のままになってしまうことが、いつももどかしく、後悔の毎日です。
 どうしたら、我が子を愛おしみながらも、距離を置いてながめられるのか、私も試行錯誤しつつ、幼稚園の子供達とのように、笑いあいたいと思う昨今です。

つぶやきを聞いていますか?


◎今回は水戸幼稚園っ子の「つぶやき」や「会話」を載せてみたいと思います。
1.園庭のザクロの木の傍につぼみが落ちていると
  A子「あっ、これ知ってる。マンボーって言うの!」
  B子「ほんとだ!マンボーって果物なんだよねー」
  A子「あたしも食べたことある~、おいしいんだよ!」
             ・・・それってマンゴーの事よね?でも、これはザクロよ!

2.会話に耳を傾けていると、足し算の出し合いっこをしていた男の子達。足し算ができるの?とビックリしていた保育者ですが・・・
  C男「○+○は?なーんだ?」
  D男「子供の時は覚えてたんだけど、今は忘れちゃったから教えて!!」
             ・・・それじゃ、今君は何?

3.園庭で年長組が木工遊びをしています。
 E男「楽しみだね、これからかなづち!!」
 F男「かなづちじゃ出来ないじゃん!」
 E男「なんで???」
 F男「だって、かなづちって泳げないことだよ!」
             ・・・確かに。
こんな面白いつぶやきがいっぱい!!こんな子ども達に囲まれている保育者って幸せです。

つくしっこクラブ
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