2004年8月号

主において常に喜びなさい(新約聖書)


 夏休み前の、幼稚園最後の日、お楽しみ会をおこないました。各クラスが迷路や魚釣りなどの遊びコーナーになるのです。しかしおもしろそうだと思っても、1学期のこの時期では、自分のクラスではないお部屋には入りづらそうにしているお子さんもいます。(新入児、3歳児)「大丈夫よ。一緒にいってみる?」と声をかけても首を横にふるばかり。しばらく待っていると、中に入るタイミングをみつけたようです。また廊下の片隅で泣いているKちゃんは、ルールを間違えてしまったことを悲しがって泣いているのでした。「誰でも間違えることはあるし、私も間違えるから同じね!」と膝に抱き上げるとこくんとうなずき、しばらくすると、「カラオケやりにいく!」と動き出しました。お楽しみの日といっても、楽しめるまでのプロセスは一人一人違うのです。それを個別にどう援助するかが、教育の力です。

お母さんがいないと(迷路に)怖くて入れないとぐずっていても、「幼稚園では私がお母さんの代わりよ」と何人かを連れて一緒に入って見れば、冷静にながめて、「かわいいおばけだねと」笑う余裕もでてきます。的当てでは、「ボールを3個取ってね。」とやらせることによって、数を認識するし、認識の違いも把握できます。「3個がわかるのね。」と何気なくほめれば、それだけで嬉しくなってしまうお子さんもいます。意識して個別に頭を使わせいけば、一斉活動でのお勉強は幼稚園時代に必要ないですものね。
 長い夏休みにそれぞれが、おうちの方のちょっとした援助によって、楽しみを見いだせるようにと願っています。どうぞお元気でお過ごし下さい。



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