2005年1月号

考える


3学期に入って園生活のリズムに戻ってくると、なぜか強気になってくる年長児達の姿。集団の力を借りて、知っている情報を自慢して、「先生そんなことも知らねえの。」と軽くあしらわれることも。こういう時って、保育者でいる時は、まあまあ生意気言って!とおかしくながめていられるのですが、親御さんはかちんとくることがあるでしょう。言っている内容にひっかかるのではなく、言い方にひっかかってしまうのですよね…。あんなに素直で子供らしい表現をしていたのに、この変貌は何!誰の影響!という具合でしょうか。最上学年で、出来ることが増えてくると、誇らしくて嬉しくて、自分の力を過信するのでしょう。それが成長なのです。ただ、そこで大人は群れをなしている子供達ではなく、一人の個人として己を信頼し、自信をつけつつあるか、確認作業に入ります。そして、ひとりで判断し、行動に移さなければならない時の姿から、対応を考えていきます。年長児の役割を増やし、ちょっとしたことでも認めほめて、これでいいんだという安心感と自信をつけられるように。また、泥臭い努力を馬鹿にしたり、弱い立場の者を馬鹿にする姿には厳しく対応をしていく時期です。
小学校1年生の先生方も、幼稚園、保育園と少しづつ連携をとりつつあります。「幼稚園で、小学校でやるようなお当番や給食の配膳もやっているのですね。つい最小学年だからと役割を与えないでしまうのですが、しっかりしているものなのですね。」というお話を学校の先生から伺いました。よい連携ができるようにしたいものです。

楽しむ


三学期に入り子供達はこままわし、凧揚げ、すごろく遊び…とこの時期ならではのお正月遊びを楽しんできました。日頃やったことがない遊びに興味を持って取り組んでいる姿に、今も昔も面白いと感じるものには変わりはないことを嬉しく思います。こういう伝承されていく遊び、友達と関わりを持てる遊びを考えついた人って凄いなと心から尊敬してしまいます。
一月後半に入り、最近では女の子を中心に毛糸を使った遊びが盛り上がってきました。毎年指編みが人気で、年長組の女の子が指編みをしていると、年中・少組の女の子も「やりたい!どうやるの?」とやり方を聞きに来ます。年長組は、すぐにコツを覚え、途中で毛糸の色を変えながら長いマフラーを作っていきます。その出来上がりを目標に年中・少組はぎこちない手つきでちょっと目の粗くていびつな、でも味のあるマフラー(とまではいかないかな?)を編んでいきます。どの子も初めての作品ができると、とても嬉しそうに「これ見て!!」と得意気な表情で見せ、そして「もう一回作りたい!」とチャレンジしています。他にも色々な空き箱で人形などを編んでいるグループもあるので、これからどんな面白い作品ができるのか楽しみにしたいと思います。

つくしっこクラブ
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