2007年1月号

関わりを広げてみると


秋に、芸術館の美術ギャラリーを年長児が見せていただいて、心が躍った体験をさせていただきました。あのあと、自分も粘土であんなもの作ってみたいなという声を、耳にしてきました。自分には手に届かない作品という思いではなく、やってみられそうと感じられたことが嬉しくて、私も勇気を出しました。幼稚園のお隣の老人ホームの職員の方に、焼き物の粘土を買いたいこと、そして、作品を焼いていただけないかということを相談してみたのです。お隣さんは、よく陶芸教室を開いていると、暮らしている方々に開いていましたので…。快く相談に載ってくださったスタッフの方々には本当に感謝でした。
そして1月末、試作を油粘土形作りながら、器への思いを広げていく子供達。当日は老人ホームから、職員の方が教えにきてくださり、自分のイメージを形にしようと、結構粘土と向き合っていたように見えました。まあこれでいいか、ではなく、こうしたいのにというあきらめない気持ちが、作品に現れます。「これでは線があって、割れてしまうかな。もう少しつるつるにしようか。」と言われてめげる姿もありますが、素直にまた手直しをしていく一人ひとりに、心の中で拍手を送りました。思いは関わりを広げる力なのだと、学んだ出来事でした。

子ども>おとな?!


集中して何かに取り組むことが苦手…そんな人いませんか?実は、私もその一人です。3学期に入り、子どもの集中力って大人よりもずっとすごい!と思うことが増えました。
お正月遊びが流行っている今日この頃。園には、こま回し・かるた・凧上げ・羽根付きを楽しむ子ども達がいっぱいです。
「先生バトルしよう」とこまを持ってやってくる男の子達は、それぞれが自分の得意な回し方を自慢したくてウズウズしている様子☆こまを回す瞬間の表情にはなんとも言えない凛々しさがあり、その一瞬の集中した目つきは大人顔負けです。一瞬の集中って、場の雰囲気や「ダメかもしれない…」というほんの少しの不安ですぐにかき消されてしまうものなのに、自ら「先生見ててね!」と言える子ども達ってなんて自信に満ちあふれているのだろう、と感心してしまいます。
「先生できないの~?!」と言われると何も言い返せない私…。せめてこまは回せるようになろう!と特訓し、「先生もできるようになったよ!」と子どもの前で披露してみたものの、「僕の方がすごいもん♪」と言い負かされてしまいます。…確かに私よりもよく回っている。悔しい!
お部屋で絵合わせカードをやれば、保育者よりもずっとたくさんのカードを取ってしまう子もいます。その小さな体のどこにそんなに色々なカードの絵を覚える力があるの?!と度肝を抜かれる事も日常茶飯事です。一枚めくって、どこかな~なんて考えているうちに3歳児から「ここだよ!」と教えられる事なんて何度あったことか…。時には間違ったカードを教えられ、子どもにまんまと正しいカードを取られてしまう事さえあります。…騙された~!なかなかやるなぁ…。
こんな風に子どもから日々自分自身の集中力のなさを思い知らされている私です。皆さんにも心当たりはありませんか?

つくしっこクラブ
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