1998年8月号

夕涼み会が終わって


7月の終わりに、幼稚園主催の夕涼み会がありました。 普段の幼稚園とは違う楽しさを、家族共々味わってほしいという願いのもと、ここ数年続いてやってきました。 準備は毎年同じ様な事をやるのですが、ホールでの迷路作りでは保育者もつい力が入ってしまい、凝った内容になってしまいます。 (やはり人を驚かせたいという気持ちはわくわくするものです。) 前日1日かかってそれぞれの保育者が迷路の部屋を完成させ、子供達はどうかなとわくわくしながら、当日を待つのです。

  そんなこんなで夕涼み会が始まりました。 今年は平日の夕方5時からという予定の為、それぞれの家庭も参加するのが大変な様子がありました。 お父さんの帰宅がまだのため下のお子さんを連れて浴衣に下駄の可愛い園児を伴い、 それぞれが(上の子も下の子も)楽しい時を過ごせるようにと気を配る事は中々大変な技です。 それでも心で強く決心をして、お母さんたちは我が子の楽しそうな様子に元気をもらい、行事に参加して下さいます。 本当に頭の下がる思いです。大変な思いをしながらも、今を楽しみ、喜びを見つけてほしいと願います。

  親子での温かいふれあいや友達との交流は、思い出となって将来を支えるものとなります。 夏休みは、工夫すればそういう機会を深く持てる時ともいえましょう。 毎日のせわしい生活からちょっと立ち止まって、どんな風に生きていきたいのかなんて思い巡らす事もできるかなと思ったりもします。 ある朝刊に景気回復をどこもかしこも謳っているけれど、景気回復の後私達は何を大切にしようとしているか考えていますかとの投げかけが載っていました。 本当にぎくっとしました。景気回復より大切なやるべきことがあるようにも思います。 今年の夏は皆様にとってどのような思い出ができることでしょうか。どうぞ今を大切に。

つくしっこクラブ
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