2002年12月号

日々の生活△■▽◯


クリスマスを迎える季節になると、色々な思いにとらわれます。発表会を前にすると、子供達の問題点、保育の問題点が見えてくるからです。例えば、満足に遊べていなければ、年少組は集まってもまたブロックで遊びだしてしまうし、押したり、引っ張ったりのちょっかいで、肝心の練習が楽しめません。仲のいいお友達がいなければ、一人でいつまでも立ちつくしいるという子供もいます。
そんな中、立ちつくすことの多かったkちゃんが、クリスマス会の劇中で、軽やかにスキップを踏んで、踊っていました。私たちにとって、それはクリスマスプレゼントでした。心と体は一体で、自信のなかった姿から、総合遊具に登れたよ!という秋の日があり、壁を突き破ったことから仲間ができ、今の姿があります。
合奏をする年長児は、息のあったところを披露してくれました。普段話はよく聞かないT君も、打楽器のリズムを、自分なりに腕を振ってとっていました。元気に楽器をたたく姿に、私たちも応援を惜しみませんでした。それが後半になってたたき方を指導された途端、リズムがとれなくなってしまったのです。T君は混乱し、自信を失いかけました。
「前のように元気にたたいてごらん!大丈夫だから!!」と先生は励まし、当日は指揮者の先生をまっすぐ見ながら、元気よくリズムに乗って、たたくことができました。
一人の成長を見ていくと、本当にいろいろあります。この冬休みの体験一つ一つが、お子様の宝物になります。遠くへ行かなくていいんです。家族でしゃべって、笑って、食べて、家庭の仕事にもどんどん巻き込んで、生きることへの自信をつけさせてあげてくださいね。

つくしっこクラブ
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