2003年6月号

わかってほしいな


 先日CAP(子供が暴力から自分を守るための教育プログラム)のワークショップに参加してきました。我が子にちくちくときつい言い方をしている私には、耳の痛い話でした。子供が不安を母親に話したい時に、お母さんがちゃんと話を受け止めて
「そうか、つらかったね。いやだったね…」と言ってあげることが、努力しないとできにくいことであることもわかりました。また、ロールプレイ(役になって劇をし、それぞれの立場を体験してみる)を通して、〔あなたも悪かったんじゃないの?とまず言われてしまうことが、こんなに寂しいことだなんて、〕と再認識もしました。
 幼稚園の子供達を見ていると、まあなんて色々なトラブルが一人ひとりに起きることかと思います。星組の女児がもう一人の星組の女児をぺしぺし手でたたき出しました。何かされたお返しではなく、横で穏やかな顔で製作をしていることにちょっかいを出したい様子。たたかれている方は嫌だけれど言葉を返すことができません。
「いやだ!って言ってごらん。」と伝えると、小さな声で
「いやだ……。」と言えました。たたいていた子は、ちょっと意思表示をされて、え!という顔。
 そのあと、嫌だと言われたら、やめないといけないことを話しました。嫌だと言ってもしつこくされる場合も往々にしてあります。本当に個々の対応ですが、自分で意思表示をしていっていいのよと言うことを、子供達に知ってもらいたいと心から願っています。そして、自分で意思表示をするエネルギーの源は、私の気持ちをわかってくれる人が一人でいいからいる!という確信です。それが親であれたら一番いいのですが。そして親である一人ひとりにも、自分の話をそうかって聞いてくれる人がいてほしいです。私もほしいー。

気持ちいい~!


 梅雨時期にも関わらず、今梅雨なの?もう梅雨明けしたんじゃない?という日が何日もあった。そんな日は朝から「裸足になっていい?!」と何人も聞いてくる。「いいよ」と言うか言わないかのうちに「やったー!!」と園庭に駆けていく子ども達。足の裏に伝わる砂のザラザラした感触!地面のヒンヤリした感覚を楽しんでいる。先日、子ども達から「先生も裸足になってよ!」とリクエストがあり、一瞬 躊躇したのだがズボンをまくり上げて裸足になってみた。(ちょっと前までは喜んで裸足になっていたのに!ためらうのは年をとった証拠!?)歩いてみた第一声は「いてててて~っ」。でも痛いと言うよりは痛・くすぐったい感じ…ペンギンのテケテケ歩きのような格好で子ども達に手を引かれ、数分後には砂の感触にも慣れていた。しかも、つぼを刺激されているようで気持ちがいい!!足の裏から刺激を受け、頭もすっきりした様なすがすがしさが残った。大人になると裸足で遊ぶなんて経験は殆どなくなってしまう。だから子ども達には今だからできる遊びを、もっともっと体全部で思いっっきり味わってもらいたい。開放的な遊びができる夏はもうすぐそこ!!水戸幼稚園の子ども達がどこまではじけられるか楽しみだ。

                                    ねぼすけくん

つくしっこクラブ
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