今年の夏は本当に暑かったです。夏の預かり保育のお部屋も、朝の登園ごろから冷房が必要な日が何日もありました。廊下や庭からお部屋に入った瞬間はふわ~っと冷気に満たされて、いい気持ち。一方、子どもたちはノースリーブや薄着で居やすいですから、すぐ冷えてくる様子も見られます。窓を少し開けながら、空気が流れるように考えたり、直接冷風がいかないように、風向きを気にしたり。気にかけなければならないことは、色々あります。きっとご家庭でもご苦労が多かったことと思います。その預かりのお部屋で過ごす子どもたちは遊び慣れていて、夏のゆったりながれる時間を楽しみます。レゴブロックの親玉デュプロブロックの車を足の下に入れて、ローラースケートもどきで直線滑りをやっていた年長児を前日見ていて、翌日同じように足の裏にでこぼこを踏みしめて滑るまねをする年中児。(あ~やってみたかったのね~)そこから次はスキップでいくね、次はへびでいくね、次はカエルで、アリで。。。とバージョンを変えながら、リーダーの子どもに私も乗っかって、表現をおおいに楽しみました。(翌日は筋肉痛でしたが。)普段の保育だと、スペース的にも難しかったりするところを見守れるのが、少人数の夏の保育でしょうか。
午後に毎年恒例のドミノづくりをホールで行ったときは、年長児が少なかったのだけれど、お話をよく聞いていて、幼い方もお兄さん、お姉さんたちに気にかけてもらいながら、助け合って作り上げました。ドミノはどんな状況の方でも参加しやすいのです。コースをチョークで描くことも、どこに引いても幼くたってなりたってしまうのです。鬼ごっこもそうですけれど、夢中になると年齢を超えて対等になってしまう遊びって、集団のダイナミズムやあたたかさを感じる機会になりやすくって、いいものだと常々思っています。
クラスではリーダー的に振舞うのを控えてしまうお子さんも、「きのう体験したBくん、私が積み木の準備している間に、○○のルールについて説明しておいてほしいんだ!」と依頼すれば、「え~ぼくが。。。」と躊躇しながらも、その場から私が消えてみせれば、皆に「あのね~。。。」と説明をする行動を起こして、やり遂げてしまっていたり。素知らぬ顔で戻ってきた私に「○○のこと話しといたから。もう大丈夫。」と対等に私との関係性を作る姿は、安心感を覚えている身体のように見えました。(嬉しい!)
夏は子どもたちが大きく成長をする季節。〈 それなのに、これからの地球環境が夏の休暇を阻害する方向に行ってしまったらどうしよう。。。〉これがもっぱらの私の危惧なのです。 園長 松本晴子