水戸幼稚園のお庭が少し変わってきました。南側に草原(くさはら)ができたのです。砂地が多かったのでころんでもクッションになり、大けがに繋がりにくいのは、メリットです。その他にもっと多様な生き物に出合える場があったらなぁという願いがありました。樹木は色々あるので鳥の落とした糞から、榎の木がすぐ芽を出します。一本だけ大きくして青々と緑陰を今は作っています。大きくしてみたのはタマムシが食草にする木だからです。先日念願かなって、タマムシが木の周りを飛んで時々きら、きらとするのを初めて目にしました。子どもたちも2回ほど命を全うした七色のこの虫を拾う機会がありました。
そして〈くさはら〉です。今の季節はシジミチョウが飛び続け、ショウリョウバッタなど夏を越えて大きく育ったバッタたちが、草むらに隠れて生活しています。子どもたちは目を凝らして虫網で虫捕りに興じます。
ここへきて最近登場したのがこの写真のクロアナバチさんたちです。昨日の雨上がりの草むら手前で、2匹がせっせと2本の足を上手に使って穴を掘り出していました。習性をたよりにネットで調べてみました。(私はまだ写真を撮って名前を調べる方法を基本使っていません。)穏やかな習性のアナバチとのこと。巣の中にキリギリスの仲間を捕まえて麻酔で眠らせ、そこに卵を産んで生まれた子どもたちの栄養源にするとのこと。穴はちゃんと塞ぐそうです。翌日その場所へ行ってみたら、穴はなくなっていました。なんという仕事をやりとげたのでしょう。たまたま出くわしたHくんと私は、しばらく穴堀りから目が離せませんでした。あぁそうか!くさはらが現れてバッタ類が暮らすようになって、アナバチさんにもいい環境になったってことなんですね。そういえばみどりの虫を抱えて飛び去る姿も目撃しましたっけ!こんなささやかな場でも循環は起こるのですね。子どもたちにいい距離感を示すチャンスとして、用いています。リスクを外すという考え方から、どう付き合うかという視点へ。私たちが地球で暮らしていくのに課せられた目を背けてはならない課題です。ネット上の言説は人間に刺激を与えてドーパミン放出の利用促進の方向です。企業もそれを利用します。まだ生まれて数年の子どもたち。クロアナバチとして生まれてくる子どもたち。さぁ、周りに何があったらいいと思いますか?